【ファンファン倶楽部】「これまでのファンファン倶楽部を振り返る」〜後編〜
ファンファン倶楽部
2回に分けてお届けしているファンファン倶楽部の振り返り。
前半ではファンファン倶楽部の第1期が始まる前についてから、第1期の活動までを振り返りました。
後半も引き続き、ファンファン事務局の遠藤(ファンファン倶楽部部長)と磯野(同じく副部長)で第2期と第3期の活動を振り返っていきます。
雑談から生まれる企画
遠藤:対して第2期(2021年2月〜3月)はというと、参加者4人で回数は1期の約半分の6回でした。そして、全部の回をオンラインで行いましたね。どの期の部員もそうかもしれませんが、2期は特に、なんとなく楽しそうという予感から応募してくれた方が多かった印象でした。
そもそも、コロナで人とゆっくり話したり、ご飯を食べたりすることができなくて、ちょうど「Clubhouse」というアプリが出始めていた時期でもあったと思うんですけど、雑談をすること自体が大事だし、改めて楽しいよねという気づきがありましたね。
磯野:活動の最初の頃、部員の一人が電車の中からミュートで参加してくれていたんですよね。その時、普通にファンファン倶楽部は進行していくんだけれども、チャットルームで突然「何線に乗っているでしょう?」みたいなクイズが始まって、パラレルで雑談も進んでいるということがありました。
部員の一人が、そのようなノリで参加できて、でも、ちょっとしたことをしっかり考えられるファンファン倶楽部の雰囲気について、他のワークショップとかコミュニティでは感じられない楽しさがあると言ってくれて、すごく嬉しかったですね。結構、美術館のワークショップとか、習い事をやっている方だったので、なおさらよかったな、と。
遠藤:それから2期では、一人一人がもともと持っていた関心ごとについて話すのと並行して、「質問」というキーワードが出ていましたね。2回目の活動日の前に、部員同士質問したいことをアンケートで集めさせてもらったのですが、それをきっかけに「質問」そのものが面白いねというふうにみんなが反応してくれて。質問したりされたりという、コミュニケーションの基本のようなことを、直接会えないという状況で一緒に考えました。
もともと誰かの持っていた関心ごとというわけではなかったけれど、みんなで話している中から、自然とそのことを考えてみようという流れになりました。
そういう意味でも1期とは違う感じになりましたね。
磯野:みんなとてもおしゃべり上手で、議論が盛り上がってよかったです。
とにかく「やってみる」
遠藤:第3期は年度が変わった2021年度に行いました。3期も基本はオンラインで、2期までは毎週だったけど、この時から2週に1回のペースにして、3ヶ月間じっくりやりました。
そして「やってみる時間」という言葉を作りましたね。まぁ、それまでやっていたことに名前がついただけなんですけど、部員の興味や関心をきっかけにして何かを試してみる企画のことをそう呼ぶようになりました。
それで、3期の部員に「やってみる」感覚を体感してもらうために、1期と2期の人に「やってみる時間」の企画を考えて参加してもらいました。
また、2期は時間に余裕がなくて事務局側の企画を入れることができなかったけど、3期では事務局が2人組になってそれぞれ「アーカイブポットラックパーティー」と「メモを楽しむ」という企画を作りました。
磯野:ファンファンの事務局の中で考えてみたかったことを、ファンファン倶楽部の中で実現していった感じでしたよね。ちょうどスミログの準備が始まるっていうこともあって、ファンファン倶楽部でも考えてみようという感じでした。
遠藤:それから3期は、ファンファンの新しい拠点ができつつあった時期と重なっていて、ファンファン倶楽部の部室作りもやりましたね。ファンファン倶楽部のメインの活動自体はほとんどオンラインでやったけど、拠点にかけるカーテンに絵を描くために、部員が集まりました。
磯野:1期から3期の人がちょうど1人ずつ来てくれて、交流の場にもなりました。
3期で他に印象的だったのは、結構フットワークが軽いというか、一人が一つの企画を続けるんじゃなくて、いろいろな企画を単発で試していたことです。
ファンファン倶楽部にこんな感じの興味を持ち込んでいいんだな、みたいなことが、とてもよく伝わったんだなって思いました。
遠藤:第1期からやったことはほとんど変わらないんだけど、改めて「やってみる時間」というふうに名前をつけて、やってみることから考え始めるということを、より意識的にやったのが第3期だったのかなっていう感じがします。
あと、1期と2期の人と「やってみる時間」を考えるタイミングで、その時間を「作戦会議」と名付けたんですよね。そういう時間はもちろん1期からあったんだけど、改めて、みんなで企画を練っている時間の面白さを意識しましたよね。
磯野:毎度、一つ一つのアイディアをどうやったらファンファン流に楽しむことができるだろうかということを考えて、丹念に企画を作り上げましたね。誰かの興味を、ファンファンなりの方法で面白くしていこうってことをしながら、私達自身もファンファンの感覚を鍛えてたのかもしれませんね。
そして、これからの倶楽部は…?
遠藤:それで、じゃあ4期目はどういうふうにやっていくといいんだろうという話なのですが、今後もいろいろトライする姿勢は保ちつつ、せっかく話がしやすい関係性が作れたので、これからはより、1人だとなかなかじっくり向き合えないようなことを、みんなと一緒に考えられる場にできたらいいのかなと思ったりしています。
でもそもそも、ファンファン倶楽部を続けるにあたって、新しいメンバーを募集するにしろ何にしろ、この感覚をどうやって外の人に伝えていけるといいんだろうっていうところに立ち返って…。
磯野:それで、これから一旦、1期から3期の皆さんと一緒に、今までどんなことができていたのかっていう、私達が言うところの「ファンファン」なポイントを言葉に書き起こしてみるっていうことをやってみる予定です。
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1月には、1期から3期の部員のみなさんと一緒に、改めてファンファン倶楽部で「ファンファン」した感覚はなんだったのかをインタビューし合い、エッセイにまとめていくという「やってみる時間」を行おうとしています。
こちらの試みは、今まで行ってきた個々の「やってみる時間」の紹介などと一緒に、最終的に冊子にまとめる予定です!
どうぞお楽しみに〜!