プラクティス

【スミログ】アーカイブする情報を集めるためには?「あのイベントを語ろう」第2回レポート

「スミログ」は墨田区で行われていた様々な文化活動を対象に、地域の文化活動のアーカイブをつくることを試みるプログラム。記録集やアーカイブ映像、新聞やネットの記事に残るような明確で大きな出来事だけではなく、その周辺で発生していたイベント名もないような展示やワークショップ、パフォーマンスやパーティーなどのかすかな出来事の記憶も収集していきます。

「2010年までのイベントを語ろう」

ディスカッション「あのイベントを語ろう」の第2回「2010年までのイベントを語ろう」を、2021年9月11日にオンラインで開催しました。今回は、2005年から2010年ごろから墨田の文化活動に興味を持って参加している方々10名にご参加いただきました。

第1回目のディスカッションと同様に、事務局のヨネザワエリカが自主的に整理してきた、1997年ごろから墨田区で行われてきたイベントのデータベースを見て当時を振り返った後、記録を集めることにフォーカスしたディスカッションを行いました。

2010年ごろというと墨田区ではアートプロジェクト「墨東まち見世」や、「おしょくじプロジェクト」、「向島芸術計画」、「アサヒ・アート・フェスティバル」関連イベントなどその他様々なイベントが行われていました。当時を振り返りながら、参加者の1人は「この頃、もともとアートをやっていたわけではない方々がアートに関わり始めたところに、自分も入っていった。街の中で表現したり、疑問に思っていることをやれることがすごく良かった。」と話していました。
一方で、今回の参加者の一部が知らなかったイベントも話題に上がりました。このことから、「広報や集客の意図の有無によってイベントを記録できるかが分かれるのではないか」といった意見も出て、どこまでを文化活動として捉えるのか、こじんまりとしたイベントの情報をいかに集めるのかといった議論へ展開しました。広報とネットワークをうまく回していくことで、記録に繋がる情報になるのかもしれません。
第2回のテーマ「集める」方法について、ある参加者からは「Googleのアンケート機能を使って過去のイベントを知る人々から情報を集めるのはどうか」といった提案も上がり、ヨネザワから「プライバシーを守りながら情報を集める方法を探っていきましょう」というコメントがありました。

1時間半の予定を少し過ぎてしまうほど、ディスカッションは盛り上がりました。参加者の方から、「当時、私はアートの本質を考えられていなかったけれど、今になってそれを考えられる。だから、スミログは振り返るのにいい企画。」というコメントがあり、人々の小さな記憶を頼りにアーカイブを考えることの意義を感じました。第3回からは、これらの課題や、集めた記録を使っていかに楽しむのかについてディスカッションをしていく予定です!

text by ヨネザワエリカ、磯野玲奈

スミログ

ディスカッション「あのイベントを語ろう」

予約フォーム

第1回「2005年までのイベントを語ろう」
2021年8月14日(土) 15:00〜16:30

第2回「2010年までのイベントを語ろう」
2021年9月11日(土) 15:00〜16:30

第3回「2015年までのイベントを語ろう」
2021年10月16日(土) 15:00〜16:30

第4回「2020年までのイベントを語ろう」
2021年11月20日(土) 15:00〜16:30

場 所:
第1回、第2回 Zoom
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、オンライン実施へと変更いたしました(8/27更新)。
第3回、第4回 藝とスタジオ(東京都墨田区東向島5-23-3)

定 員:各回10名 
参加料:無料(事前予約制・先着順・通信料はご負担ください)