プラクティス

藝術耕作所 レポート第二弾

これまでのプログラムから得た気づきをもとに、墨東エリアの中で具体的なアクションへつなげていくプログラム「プラクティス」。農業、染色、DIYなどの体験からの技術を通じて協働を考える「藝術耕作所」のレポート第二弾です。11月24日(日)に行われたまちあるき、12月1日(日)に行われたミーティングをレポートいたします。

たもんじ交流農園周辺エリアリサーチ

11月24日(日)、藝術耕作所のメンバーでたもんじ交流農園がある鐘ヶ淵駅周辺を歩き、今回のプログラムで制作したいとアイデアの出た暖簾をかける場所などを探りました。

 鐘ヶ淵駅西口のファミリーマートの前からスタートし、まずは第1回ミーティングで話題になった地元の名物店「肉のブッチャー」「田中湯」周辺を散策。途中、道の一角で井戸端会議を目撃するなど、墨田らしい雰囲気を感じます。この日、墨田区にある工場が一般の方向けに行う見学会イベント「すみだファクトリーめぐり」が開催されていたので、医療用ハサミの研磨を行う石宏製作所も見学できました。その後、たもんじ交流農園へ。利用者の方々が立派なキャベツを収穫していました。農園を初めて訪れた参加者の皆さんは、まちのなかですくすくと育っている野菜たちの姿に驚きながら、「ここから藝術耕作所が広がって行くのか」と地域ならではの風景を楽しんでいました。
 その後、藝術耕作所メンバーが運営する、元蕎麦屋を活用したスペース「kisoba」へ。向かいながら、この周辺にはスーパーがなくお年寄りはコンビニで買い物をするしかないため、「kisoba」で2020年1月から朝市を行う予定だというお話から、その問題意識を元に、今回のプログラムで行うことについて考えてみることにしました。

(エリアリサーチ:田中湯の前)
(エリアリサーチ:たもんじ交流農園)


第2回ミーティング

さて、そんなリサーチを経てから次のミーティング会場はさっそく「kisoba」を活用させていただきました。

12月1日のミーティングは、藝術耕作所メンバーであり「kisoba」オーナーの土屋さんご提案による昼食会から始まりました。

藝術耕作所の企画パートナー・佐藤研吾さんが福島県大玉村から持ってきてくれる美味しいお米にあうメニューを作るべく、土屋さん指示のもと買い物、調理が行われました。土屋さんは普段お一人でメニュー開発から調理まで行われるとか。今回はじめて複数人と料理を行った土屋さんは「こんなに捗るとは思わなかった」と嬉しそうでした。

一緒にいらっしゃった佐藤さんのご家族や、だんだん集ってくる藝術耕作所の他のメンバーで広い居間があっという間に賑わいます。まるで親戚が集まる正月の団らんです。お腹も満たされだしたところで本題のミーティングが開始されました。

(第2回ミーティング:持ち寄った食材と、たもんじ交流農園で採れた野菜を調理しました)

(第2回ミーティング:たらふく食べた後の話し合いの様子)


1月からの制作に向けて、何を作るのかを具体的にすることが第2回ミーティングの目的でした。佐藤さんが福島で取り組み、メンバーの中でも関心が高かった藍染の技術を用いるアイディアは共有されていましたが、そこで染められた「布」からは何を作り出せるでしょうか。そして、どのような役割をたもんじ交流農園と周辺にもたらすのでしょうか。

この日は「kisoba」で1月より開催される朝市が、ひとつの具体例として話題の中心となりました。朝市で使われるバッグ、朝市を知らせるのぼり旗や暖簾をつくるのはどうか、といったアイデアが交わされます。ただ朝市は「kisoba」が行っているもの。多様なスキルをもったメンバーが集まる藝術耕作所としては、単に朝市を広報するだけではなく、ひとりではできなかった新しいことや、たもんじ交流農園や地域との「つながり」について考えること、ができるのではないか。朝市にたもんじ交流農園や大玉村の野菜があってもいいのではという声をきっかけに、「つながり」を表現するアイデアがどんどんと出てきます。例えば、市に並ぶ野菜をデザインした暖簾をつくるのはどうか、出品される野菜はその日によって違うからバッジのような着脱式のアクセントを作って貼ればいいのでは。「今日はたもんじ交流農園が参加していますよ!」などというメッセージを書いた暖簾を朝市の看板にシャンプーキャップの要領で被せてはどうか、などなど。


text by ヨネザワエリカ、磯野玲奈

イベント情報

藝術耕作所 たもんじ交流農園周辺エリアリサーチ
2019年11月24日(日)
15:00~17:00

藝術耕作所 第2回ミーティング
2019年12月1日(日)
13:00〜15:00
※12:00から会場「kisoba」オーナーの土屋さん提案のもの昼食会も行われました。